「トレラン靴、まだ買わないで」ロードランナーが最初の山に“いつものHOKA”で来るべき3つの理由【鎌倉ガイドの本音】

「トレイルランニング、ちょっと興味あるんだよね」
「でも、専用のシューズとかザックを揃えると数万円かかるし…」

ロードランナーの皆さん、そこで足踏みしていませんか? わかります。続くかどうかもわからない新しい趣味に、いきなり2万円の靴を買うのは勇気がいりますよね。

鎌倉でトレイルランガイドをしている私からの結論をお伝えします。

「鎌倉の山なら、最初の1回目のトレイルランはロードシューズで大丈夫です」

なぜ、専用のトレイルランシューズじゃなくていいのか?実際に私の手持ちのシューズ(HOKAとALTRA)の“靴底”を見比べながら、その理由を解説します。

ガイドの私物で検証!「ロード靴」と「トレラン靴」の決定的な違い

まずは、論より証拠。 私が愛用しているロード用シューズ(HOKA)と、トレイル用シューズ(ALTRA)を裏返して並べてみました。

左がロードランナーのド定番「HOKA(ホカ)・クリフトン」右がトレイル用の「ALTRA(アルトラ)・スペリオール」です。

こうして見ると、構造の違いは一目瞭然です。

  • 左(ロード用・HOKA): 接地面が広くて平ら。凸凹の少ないアスファルトを「面」で捉えて安定して走るための形です。鎌倉の硬い土や木の根が多いコースでは、この安定感が意外と武器になります。
  • 右(トレイル用・ALTRA): 土や泥を掴むためのブロック状の凸凹(ラグ)があります。かなり使い込んで削れてはいますが、それでも左の靴と比べると溝が深いのが分かりますね。

「ほら、やっぱりトレイル用じゃないと滑るじゃん!」と思いましたか?

確かに、グリップ力(滑りにくさ)はトレイル用が最強です。 しかし、「晴れた日の鎌倉」というフィールドであれば、左側のHOKA(ロードシューズ)でも十分に楽しめます。その3つの理由をお話しします。

ロードシューズでデビューすべき3つの理由

① 鎌倉は「街」と「山」が近いから

ここが丹沢や奥多摩などの深い山とは違う、鎌倉ならではの理由です。

鎌倉のトレイルは、住宅街のすぐ裏手にあります。 「山に入った」と思っても、15分走ればまた舗装路(ロード)に出て、また山に入る…という繰り返しが多いんです。

つまり、「コースの半分くらいはアスファルト」なんてことも珍しくありません。 ロード区間や、整備された硬い土のハイキングコースを走る分には、普段履き慣れたロードシューズの方が軽快に走れることが多いんです。

② 無理して走らなくていいから

ロードシューズの弱点は「急な下り坂」や「滑りやすい斜面」です。 でも、そんな場所は「歩けばいい」んです。

初心者のうちは、怖い場所やキツイ登りは無理せず歩きましょう。 危険な場所さえ歩いて通過してしまえば、残りのフラットな道はロード靴で気持ちよく走れます。

実は、ロードランナーの皆さんは「歩く=サボり」と思いがちですが、山では「歩くことこそが正しい技術」なんです。 これについては、別の記事で詳しく解説しました。ロードシューズで参加する前に、ぜひ読んでみてください。
👇 あわせて読みたい:トレランは「走らなくていい」スポーツです。山での正しいサボり方を教えます。

③ 浮いたお金で「鎌倉グルメ」を楽しんでほしい

これがガイドとしての本音です(笑)。 最初に道具に数万円を使うくらいなら、まずはそのお金で鎌倉へ遊びに来て、美味しいものを食べて帰ってほしい。

写真はガイド行きつけの絶品炭火焼きスペアリブとクラフトビール「バーチーズ カマクラ」。鎌倉駅西口の御成通り近くに2店舗あります。

走った後に飲むクラフトビールとスペアリブや、路地裏カフェでコーヒーとスイーツなど鎌倉には美味しいお店がたくさんあります。「トレラン=苦しいスポーツ」ではなく、「トレラン=美味しいものを食べるための移動手段」だと思ってください。ガイドの私はそう楽しんでいます。

まずは手持ちの靴で遊んでみて、「あ、山って楽しいな。もっと色んな山に行きたいな」と思ったら、その時に初めてトレイル専用シューズを検討してください。

ただし「HOKA(厚底)」ならではの注意点も!

「じゃあHOKAで完璧じゃん!」と思うかもしれませんが、ガイドとして2つ注意点をお伝えします。

それは「厚底ゆえの不安定さ」「雨」です。

1. 捻挫に注意
ロードでは快適な厚底クッションですが、デコボコした山道では「地面の感覚がわかりにくい」「着地でグラつく」という怖さがあります。特に木の根っこなどを踏んだ時に、コロンと足を捻らないように(捻挫しないように)気をつけてください。

2. 雨上がりはNG
鎌倉の土は粘土質なので、濡れるとツルツル滑ります。前日が雨だった場合などは、ロードシューズだと危険なので無理は禁物です。

  • 平らな道: HOKAのクッション最高!
  • デコボコ道: 慎重に、ゆっくり歩く。

この使い分けができれば、ロード靴でも安全に楽しめます。

まずはここから。ロード靴で参加できる「朝の入門ツアー」

▼ 【まずはここから】朝の光と絶景を楽しむ 「ローカルモーニングトレイル」
記事で紹介したような「街と山」をいいとこ取りしたコースへご案内します。 会話ができるくらいのんびり走って、登り坂は歩きます。ローカルなカフェにも立ち寄ります。「トレランをやってみたいけど、ついていけるか不安…」という方のデビューに最適です。

  • 日程①: 2月1日(日) 8:30-11:30
  • 日程②: 2月28日(土) 8:30-11:30
  • レベル: 初級(ゆっくり5km程度走れる方)
  • 定員: 各回5名

▼ 【リゾート気分を味わいたい方へ】古都と南国をつなぐ「鎌倉to逗子 絶景ワンウェイ」
静かな森を抜けたら、目の前にはパームツリーとヨットハーバー。 人気ベーカリーでパンを買って、海沿いで休憩タイム。まるで海外を旅するような、景色が変わるワンウェイトリップです。

  • 2月11日(水・祝) 8:30 – 12:30

▼ 【旅気分を味わいたい方へ】山・海・甘味をめぐる「鎌倉to江ノ島 絶景ワンウェイ」
鎌倉の山を越えて、江ノ島の海を目指す「片道切符」の旅へ。 途中、創業300年の老舗和菓子屋でお餅を食べたり、海沿いを走ったり。「走る」というより「大人の遠足」です。

  • 3月21日(土) 8:30 – 12:30

▼ 【目標を持ちたい方へ】鎌倉の山を全踏破 「鎌倉グランドトラバース (42km / 26km)」
「10kmじゃ物足りない!もっとガッツリ走りたい」という方へ
もしあなたがフルマラソンを何度も完走しているような健脚ランナーなら、いきなりこちらの「旅」に挑戦するのもアリかもしれません。
鎌倉の主要な山を一本の線でつなぐ、達成感MAXのロングコースです。(※こちらは長距離のため、グリップの効くトレイルシューズでの参加をおすすめします!)

▼ その他のイベントスケジュールはこちら

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もし「2足目」を買うなら? ガイドのおすすめシューズ

まずは手持ちの靴で遊んでみて、「あ、山って楽しいな。もっと本格的に走りたいな」と思ったら、その時に初めてトレイル専用シューズを検討してください。

初心者の方にも自信を持っておすすめできるのはこの2つです。

1. 「厚底はグラついて怖い」という方に【ALTRA スペリオール】
写真で紹介したALTRAの中でも、特に軽くてソールが薄いモデルです。「薄い」といっても、素足のような感覚で地面のデコボコをしっかり感じ取れるのが最大のメリット。重心が低いので、厚底特有の「おっとっと!」となるグラつきが少なく、木の根っこが多い鎌倉の山でも安心して足を置けます。
👉[Amazonで現在の価格を見る]

2. ロードも山もこれ一足!【HOKA チャレンジャー】
「普段のロードランニングでも使いたいし、山にも行きたい」という欲張りな方には、HOKAの「チャレンジャー」というモデルがおすすめ。 クリフトンのようなフカフカのクッション性と、トレイル用のグリップ力を兼ね備えた、まさにハイブリッドな一足です。家から履いていって、そのまま山を走って帰ってくるのに最適です。
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「今日の富士山は見えてる?」「今朝の海、どんな色だった?」
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